黒板・チョーク・試験管  NO.1  なぜ重要?  (2006.12.13

最近世間を騒がせた、高校の未履修問題。地理歴史からはじまって、
情報や家庭科などへも広がりを見せた。
そもそも、完全週5日制にしたにも関わらず、教科を増やしたのが
問題だったと思う。

 しかし、本稿では、そのことを論ずるつもりはない。
 この問題の過程で出てきた授業のあり方について、気になったことが
あるのである。

教師の多くが、「入試に出るから重要だ」といって授業をしている、という報道。
生徒は「入試」といわれると、力量のない教師の授業でも静かに聞くから。
 本当に、そんな先生が多いのだろうか。

 私は、「入試に出るから重要だ」という言い方をしたことはない。
なぜ、これを勉強するのかそれは、「大切だから」「先々、必要だから」である。

大学、大学院で勉強してきた(特に大学の1,2年の勉強が一番大変だった)中で、
大切な考え方だと思ったことは、今の学生にも共通なのではないか。
そういう点を強調している。
そして、「大切だから」「必要だから」大学の先生も入試に出すんだよ、
つまらない些末なことを入試に出すような大学には行かなくていい

 私のような教員はたくさんいるはずである。むしろ、多数派なのではないか。
 昨今の教育をめぐる報道をみると、ごく一部のことが、あたかもすべてで
あるかのように世間に広まりやしないかと心配になる。