黒板・チョーク・試験管  NO.2  センター試験    (2007.2.20)

今年も、1月20日、21日に全国で大学入試センター試験が行われた。
(化学Tの出題に関しては問題点もあるようで、これから、話題になっていくだろう。)
私が受験生だったころは、国立大学の入試は3月3日が最初だった。私立大学の入試も、
2月の下旬からで、自宅学習に入った2月の1ヶ月、自宅でみっちり勉強した記憶がある。
今の受験生は、2学期あたりから、やれ推薦だ、AOだと落ち着かず、3年生が3分の2
ぐらいになってしまっている感があり、かわいそうな気がする。

 さて、センター試験というと思い出すことがある。1984年ごろだったと思うが
(
正確に思い出せても書けないのであるが)、私は、博士課程の実験が不十分なまま
3年間が経過し、採用が決まってしまった都立高校の教員になっていた。
当時都立高校にあった「研修日」と休日を利用して大学に通い、実験の続きをしていた。
研究室の助教授T先生の部屋の実験台を使わせていただき、ドラフトも独占していい調子
で実験を進めていた。

 ところがある日、教授の高橋武美先生に呼ばれ、部屋を替わって欲しいと言われた。
T先生のご不興を買ったのかと、T先生に、「何か、ご迷惑をおかけしたでしょうか。」
と伺っても、「いえ、そういうわけじゃないんです。」とおっしゃりながら、視線が他所を向く。
結局、修士や4年生の学生さんと一緒の大部屋に移り、最後の実験を終えた。
私が机の前に並べていた「新実験化学講座」は、私が不在の週日に学生さんたちの
お役に立ったようで、荷物を引き払うとき、本がずいぶん汚れてしまっていた。

 それから何年かして、研究室の新年会の折り、T先生から、「あのときは、迷惑をかけたが、
実は、私が共通一次の作成委員になったので。」という旨のお話しがあった。なるほど。
現職の高校教員と一緒の部屋はまずい、そして、部屋を移らせる理由も明かせない、
というのはそういうわけだったのだ。

 その年の共通一次の問題は、良問だったような記憶がある。