黒板・チョーク・試験管  NO.5  あと3年で紙切れに  (2008.2.19)

先月、52歳になった。

平成21年度から実施の「教員免許更新制度」で、真っ先(平成23年3月)に「修了確認期限」の来る年齢である。まさに青天の霹靂。学部を卒業したときもらった「高等学校教諭二級普通免許状(理科)」、修士を出てもらった「高等学校教諭一級普通免許状(理科)」、私学に転職したときに申請してもらった「中学校教諭専修免許状(理科)」がすべて、3年後にはただの紙切れになるわけである。

講習(@教育の最新事情に関する事項12時間以上、および、A教科指導、生徒指導その他教育内容の充実に関する事項18時間以上)は、「修了確認期限」の2ヶ月前までには終えろ、とのことであるから、法律の施行される21年4月からだと1年10ヶ月しかないわけで、この場合、特例として2ヶ月の期限延長があるらしいが、とにかく、一刻の猶予もない状況である。しかし、私より1年上の人達から上は、制度の対象ではない。たった1年の違いで、「天と地」とはこのことだ。

文部科学省は、講習の開設者不足を懸念してか、開設できる者の中に「学会法人」を加え、日本化学会にもお伺いをたててきた。先日の幹事会で、化学教育協議会としては、先生方の要望に応えられるような講習をどのように実施するか、WG(ワーキンググループ)で少し時間をかけて検討しようということになった。今後、化学会の運営会議、理事会を経て、正式決定となる。

さらに、幹事会の席で初めて知ったことであるが、平成20年度から試行(「免許状更新講習プログラム開発委託事業」)が始まり、委託を受けた開設者には補助金が出るらしい。応募の締め切りが2月末とのことで、さすがに化学会も準備が間に合わず、応募は見送ることになりそうだが、教員養成系の大学を中心に、事業に応募するところは多いと思われる。

補助金が出るということは、受講者の負担はないのか、試行講習を受講修了した者は本格実施の講習を免除されるのか(そうでなければ受講者は集まらないと思うが)、など、不明な点も多い。

できれば、20年度中に、教育の最新事情に関する事項の12時間くらいは、無料()の試行講習を受けて、修了してしまいたいと思うのは、虫のいい話であろうか。